前回の「茶話茶輪」の中で干ばつの影響によりファーストフラッシュの摘み取りが遅れたことをご報告しました。その影響でセカンドフラッシュの収穫も遅れました。例年ですと5月下旬から6月初めがセカンドフラッシュのピークになるのですが、アッサムでは4月に入ってから気温が上がらず、また5月中旬から雨が多くなったためにボディーの軽いものが多かったです。ダージリンでは5月最後の週に激しい降雨があり、6月最初の週からは晴れて、やっとセカンドフラッシュに良好な条件が整いました。不順な天候のため、多くの茶園では品質だけでなく、生産量にも影響を受けました。昨年より約20%の減産でした。 品質の良い茶葉を作れる茶園はやはり限られた少数の茶園だけだったので、今回も価格交渉は難しかったです。アッサムでは殆んどの茶園が農薬を使用しているために輸出する前には残留農薬検査が必要で、コルカタを出るまで時間が掛かってしまいます。 今回買い付けた3つの茶園どれもバランスの取れた個性溢れる茶葉ですので、ぜひ飲み比べていただきたいと思います。
ダージリンの街の南西のミルクバレーの標高1250mの山の斜面に茶畑が広がります。1904年からバイオオーガニック農法に転向し、オーガニックティーを生産しています。 セカンドらしい色合いの紅茶液からは花の香りが漂ってフルーティーな青いブドウの味わいが口の中に広がります。ほのかに感じるミントの香りで爽やかな渋みのオーガニックティーです。
ダージリンの南西のネパールとの国境に近いミルクバレーの山の斜面に茶畑は位置しています。1995年よりバイオオーガニック農法を取り入れて自然環境を守りながら高品質の茶葉を生産しています。 中国種の茶葉から作られた紅茶の茶殻の香りは爽やかで、薄い色合いの紅茶液からは優雅にライチの香りが漂い、贅沢なシャインマスカットの味わいが口に残る渋みも爽やかなオーガニックティーです。
ダージリンの南西部、ロンボンバレーの標高1000~1700mに位置している茶園です。主に中国種の茶樹を栽培し2007年よりバイオオーガニック農法を取り入れて各種オーガニック認証を取得しています。 中国種の茶殻から香るローズの香りは濃いめの水色からも漂って木の香りと混ざり合い、まろやかな味わいとなり、フルーティーな余韻が楽しめる紅茶です。
アッサムの北東のディブルガル地区、ブラマプトラ河の南側に位置する茶園。肥沃な土地で作られた茶葉の生産量は年間600tでその100%がC.T.C.製法という丸い粒状の紅茶に製茶されています。 紅茶液はまろやかで芳醇な香りと味わいがありつつも、しっかりとした厚みのある渋みで、ミルクを注ぐとコクのあるこってりとしたミルクティーが楽しめます。